媚薬って使っても大丈夫?

薄毛治療薬と媚薬に期待できる尿管の改善

年齢を重ねるにつれて身体には様々な不調が発生しやすくなりますが、男性の場合特に顕著なのが頭髪や勃起不全、尿に関する悩みです。現在では、これらの不調を改善する治療薬が開発されており、悩みを解消することが可能となっています。また、これらの不調は完全に別々の原因で発症するわけではなく、かなり密接に関与しています。

まず、頭髪と尿の問題の根本的な原因はDHTという物質です。この物質は、男性ホルモンのテストステロンが変化したもので、悪玉男性ホルモンとも呼ばれています。このDHTが毛乳頭細胞の受容体と結合したことによる症状がAGAで、前立腺の組織を過剰に増殖させて尿管を圧迫するのが前立腺肥大です。

このために、これらの症状を改善するための治療薬は、DHTの生産を抑制することを目的としています。具体的には、DHTの生産に関与している還元酵素の活性を阻害するという内容で、原因物質の生産量が減少することにより、自然な状態に回復します。この治療薬はプロペシアという商品名で、既に世界60カ国以上で使用されています。

プロペシアは、内服薬で薄毛を改善するということから飲む育毛剤とも呼ばれています。一方、この内服薬が生産を抑制するDHTは、男性性器の発育に関与するなど性的な問題に深く関与しています。このために、プロペシアによりこの物質の生産を抑制した結果、性欲の減退や勃起不全といった副作用が1%以上の割合で報告されています。

この勃起不全を改善するために開発されたバイアグラなどのED治療薬は、男性性器周辺の血管を拡張することにより、血流量を増加することにより性的な刺激をきっかけに勃起可能な状態になるという仕組みです。この血管を拡張する作用は、前立腺肥大の改善にも有効であり、単なる媚薬以上の効果を期待できます。